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もう少し知って欲しい柔軟剤の話

柔軟剤の危険性について

以前、ブログのエントリーで、衣料用洗剤に含まれる「蛍光増白剤」を紹介しました。

参考:その衣類用の洗剤は、赤ちゃんの肌着に使用して大丈夫?

蛍光増白剤は、基本、汚れを落とすのではなく、衣類を染めて、白く見せるものなので、肌が弱い方やアレルギーの方は気をつけたほうが良いですよ、という話でした。

確かに、蛍光増白剤は、衣類に残してその効果を出す成分ではありますが、衣類用の洗剤の成分は、基本的には、洗濯時に汚れと一緒に流れ落ちるものです。なので、合成界面活性剤など、様々な化学薬品は使われますが、蛍光増白剤以外は、それほど衣類への残留にナーバスになる必要はないかと思います。


衣類への残留という意味では、注意しないといけないのは、洗剤ではなく「柔軟剤」です。


【まとめ】柔軟剤を使うときは気をつけた方がいいですよ、という話


化学的な言葉や原理などはややこしいと思うので、最初に簡単にまとめてみます。



  • 柔軟剤には、柔軟効果をもたらす成分が含まれているわけですが、その成分は、もとも殺菌などに使われるもので、かなり皮膚刺激性などが強いものです。


  • ほとんどは、化粧品で言うと、「使う人の体質によってまれにアレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある成分」として指定されていたような成分です。


  • 衣類に柔軟効果をもたらすためには、この成分を衣類に付着して、残さないといけません。 なので、肌の弱い方、小さいお子さんなどの衣類では、柔軟剤を利用するときは、注意したほう良いのです。


  • また、最近だと香料の配合量がどんどん増えているので、この香料自体がアレルギーを引き起こすこともあります。また匂いは、自分だけでなく、周りの人にとっても、問題を引き起こしてしまう可能性があります。


  • なので、柔軟剤を使い過ぎには注意しましょう。




ということです。 柔軟剤の原理や仕組みなど、もう少し詳しい話をこれから説明します。


刺激性の強い合成界面活性剤が衣類に残る問題


柔軟剤には、一般的に「陽イオン界面活性剤」(別名:カチオン界面活性剤)という界面活性剤が配合されています。

参考:「界面活性剤」について

こちらのエントリーにもまとめたように、カチオン界面活性剤は、従来は「殺菌」や「除菌」を目的に使われる界面活性剤です。通常の洗剤などで使われる合成界面活性剤に較べると、何倍も刺激性の高いものです。

陽イオン界面活性剤が柔軟効果をもたらす原理


陽イオン界面活性剤は、プラスの電気を帯びた水に馴染みやすい性質の親水基とマイナスの電気を帯びた水に馴染みにくい親油基(疎水基)からなっています。

陽イオン界面活性剤の分子構造は以下の様なイメージ図で表されます。

陽イオン界面活性剤の分子構造

陽イオン界面活性剤の分子構造



丸いプラスの部分が親水基で棒状のマイナスの部分が親油基です。

水の中では繊維の表面はマイナスの電気を帯びており、マイナスの電気に陽イオン界面活性剤のプラスの電気である親水基が引き寄せられ、繊維の表面に吸着します。

繊維の表面に付着した陽イオン界面活性剤

繊維の表面に付着した陽イオン界面活性剤



繊維の表面にプラスの電気である親水基が引き寄せられた結果、マイナスの電気である親油基は繊維の外側に向かった状態で配列します。繊維の表面は油に馴染みやすい親油基が並んでおり、繊維表面は僅かに油でコーティングされたような状態になっています。このような状態になっているため、繊維と繊維の摩擦抵抗が小さくなり、滑りが良くなります。その結果、繊維の肌触りが良くなり柔らかく感じられます。

また、繊維表面に吸着した親水基部分により繊維に帯電した静電気を通しやすくするため、静電気防止効果も働きます。

柔軟剤を使うと吸水性が悪くなる

一方、親油基が外に向かって吸着しているため、水を吸収する能力が弱くなる傾向があり、柔軟剤の欠点の一つとなっています。吸水性の高い下着などを着ていても、下着が汗を吸い取ってくれなくなると、カラダを蒸れた状態にしてしまい、アトピーなどの症状を悪化させたりする原因にもなったりするのです。

衣類に残る合成界面活性剤はどのようなものか?


上記で説明したように、柔軟剤が衣類に柔軟効果をもたらすためには、陽イオン界面活性剤が衣類に付着して残らなければなりません。

陽イオン界面活性剤にも、さまざまな種類がありますが、代表的なものを上げると以下のようなものがあります。


  • 塩化アルキルトリメチルアンモニウム

  • 塩化ジアルキルジメチルアンモニウム

  • 塩化ベンザルコニウム


この中で、柔軟剤としてよく配合されるのは、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムです。

製品には、「第四級アンモニウム塩」などと記載されることもありますし、「陽イオン界面活活性剤」としか書かれない場合もあります。

化粧品などでは、これらの成分は、正確に表記することが必要ですが、柔軟剤などは、雑貨扱いなので、成分記載についてのルールが緩いのです。

陽イオン界面活性剤の危険性とは?


代表的な陽イオン界面活性剤を挙げましたが、これらの界面活性剤は、化粧品分野で言うと、「旧表示指定成分」と言われるものです。

現在、化粧品では「全成分表示」義務づけられていますが、それ以前は、「表示指定成分」という決まりがありました。それは、「使う人の体質によってまれにアレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある成分」として、定められた102の成分については、必ずラベルに記載しなければならない、という決まりがあったわけです。

「表示指定成分」という括りはなくなったものの、そこで指定されていた102の成分が、「使う人の体質によってまれにアレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある成分」ではなくなったわけではありません。

化粧品などは直接肌に触れるものだということで、成分に対してこういったルールがあるわけですが、これは柔軟剤などの日雑品には適応されていません。全成分表示義務もありませんし、元々、表示指定成分のような括りもありません。

しかし、前述したように、柔軟剤は、柔軟効果をもたらすために、衣類に陽イオン界面活性剤を付着させているわけです。肌着などでは、当然、大部分が肌に触れることになりますし、通常の衣類でも多少なりとも肌に触れる箇所はあるでしょう。

使う人の体質によってまれにアレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある成分」が含まれ、それがしっかり衣類に付着した状態を作り出している、という意味では、柔軟剤の利用においては、化粧品のような慎重さが必要なのではないかと思いますが、こういったことはあまり語られていません。

香りづけが重要になりつつある柔軟剤も問題が...


柔軟剤は、最近では衣類に良い匂いを付けること主目的になってきていて、各社はこぞって匂いの良さ、匂いのバリエーションなどをアピールしています。

良い匂いの衣類を着るのは、気持ち良いですし、リフレッシュになります。しかし、匂いは人それぞれで感じ方が違うので、あまりに度が過ぎると問題になっていきます。

国民生活センターでもこのような報告がなされています。

柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供(発表情報)_国民生活センター


「柔軟仕上げ剤のにおい」に関する相談件数は、2008年度は14件でしたが、2012年度は65件となり急増しています(注1)。春から秋にかけて、相談者が使用したものでない、隣家などの他人が使用した柔軟仕上げ剤のにおいについての相談が多く寄せられています。


匂いは、気を付けないといけないのは、ずっと近くでその匂いに接してる本人は、その匂いに馴れてしまって、匂いの強弱の感覚が鈍くなってしまうことです。匂いに馴れてしまうと、本人は、あまり匂いがしないような気になってしまい、どんどん匂いをきつくしていきたくなるのです。

ちなみに、柔軟剤に使われる香料は、ほぼすべて合成香料です。天然精油は、価格が非常に高いため、市販されてる柔軟剤に香料として配合するのはかなり難しいのです。合成香料が悪いわけではありませんが、合成香料に含まれる何らかの化学物質がアレルギーの原因になるケースも少なくはないようです。

本人が注意してるだけで済むならまだ良いのですが、柔軟剤によって衣類につけられた匂いなどが、知らず知らずのうちに、そういったアレルギーを持たれてる方たちへ攻撃になってしまっている場合もあるかもしれません。

SOMALI(そまり)の衣類用液体石けんとリンス剤について


SOMALIの衣類用液体石けんは、その名の通り「石けん」で作られています。蛍光増白剤はもちろんですが、合成界面活性剤、合成着色料、合成香料、防腐剤など、アレルギーの原因となるような成分は一切使われていません。とにかくシンプルに、そして本当に必要なものだけで最高のものを作ろうということで生まれたのがこのシリーズです。
この液体石けんは、おそらく今まで他の石鹸タイプの衣料用洗剤を使われてて、その使い勝手に不満があった方でも、きっと満足いただけると思います。 日本国内で、今も石鹸を釜焚きで製造している純メーカーとしての意地が詰まったものです。

もちろん、石けんだけでも十分柔らかな洗い上がりにはなりますが、併せて「リンス剤」を用いると、よりふっくらした仕上がりになります。また、石けん特有の石けんカスの問題や、衣類が黄ばむ、しばらくすると変な匂いがする、というような問題を防いでくれます。

Products:洗濯用液体石けん | SOMALI

Products:衣類のリンス剤 | SOMALI

SOMALI衣類用の液体石鹸

SOMALIの衣類用リンス剤は、市販の「柔軟剤」のように、陽イオン界面活性剤を衣類に付着させたり、匂いを残したりすることが目的ではなく、あくまでも石けんのアルカリを、酸で中和させることが目的です。なので、衣類に残留することがありません。

そもそも、成分的にも「クエン酸」と「クエン酸ソーダ」「グレープフルーツ種子抽出物」のみで作られています。どの成分も食品添加物規格ですので、口に入れても安全なものだけで作られています。

市販の洗剤や柔軟剤に不安がある、皮膚が弱くて、すぐにかぶれたり、湿疹ができたりする、アトピーで悩んでる、小さい子供がいるので、できるかぎり安全なものを使いたい。そんな方は、ぜひ、「SOMALI」のシリーズを試してみて下さい。


photo credit: Mom via photopin (license)

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大正13年創業。自社工場で釜焚き法により石鹸成分を一から製造できる国内では数少ないメーカーの1つ。安全・安心な商品を提供します。
www.kimurasoap.co.jp